人を超越した存在だったのだろうか
そんな訳で
どーもNorikoです
かつて夜職をしていた頃
なんかお坊さん達のデカい会合があり酒解禁日ということで
総勢100人ぐらいのお坊さん達と楽しく飲ませて頂く機会があった
その中でも特に偉いらしいお坊さん達はトップのお姉さんが別室でお相手する
若かったわしは必要な時だけその部屋に顔を出して、持ち場ではその他大勢のお坊さん達とワイワイやっていた
何度か行き来していると、お姉さんに呼ばれる
偉いお坊さんの中でも更に偉いお坊さんに、わしがご指名いただいたらしい
「あの方が直々に指名するのも若いお前を選んだのも珍しい、せっかくだから来なさい」
と、お姉さんに連れられていった
以下、高貴なお坊さんを【高様】とさせていただく
この日わしは酒を飲んでいなかった
何度も部屋に出入りしていたはずなのに、高様は半径2メートルぐらいまで近付いて初めて見えた
遠くからは眩しくて見えてなかったのだ
決して照明で頭が光りすぎて…とかいう、お坊さんジョークなんかではない
その一角だけがとにかく光っていたので、まさか中に人が座っているとは思っていなかった
のりこです!お招きいただき、ありがとうございます
うんうん、来たね、私はあなたに話したいことがあった
お姉さんも一緒かと思ったが別の席に移り、まさかの一対一でお話することになった
優しい笑顔の高様の近くには、見えない温泉に包み込まれているような、じんわりと癒される空気感があった
周りはみんな飲んで騒いでガヤガヤしているのに、自分と高様のいる場所だけが、丸く白く温かい何かに包まれて別の空間に居るかのようだった
高様のお話は音というより空気で伝わってきて、首の付け根と胸の間あたりにスッと染み込んでくるような話し方だった
どんな話をされたのかというと
これが全く思い出せないのだ
ここでもう一度断っておきたい
わしはこの日、酒を飲んでいなかった
高様の話が難しくて何を言ってるのか理解できなかったわけでもない
ありがたいな、とか心地良いな、と確かに感じていたのに、何一つ具体的なことが思い出せない
あなたは〇〇で〇〇だね、それは〇〇が〇〇だからだよ
と語り掛けてくれていたが、顔や声は思い出せない
とにかく
ありがたかったな…
という記憶と、穏やかな時間を過ごしていた感覚だけが残っている
ちなみに、この日の出来事は高様と関係ないことなら普通に覚えている
渡辺謙似のお坊さんとカラオケでキンキの硝子の少年をデュエットしたこと
酒を作ったはいいが、誰にどの酒を渡すのかわからなくなり、上品な場に見合わず居酒屋チェーン店のごとく
「はいウーロンハイの方ぁ〜!!」
とか叫んでいたこと
ルー大柴似のお坊さんに、頭に毛がないので、シャンプーは陰毛で激しく泡立ててから頭皮に乗せている、と教えてもらったこと
ダチョウ俱楽部・寺門ジモンさん似のお坊さんに
「おっ!可愛いのが来たな!おれ出っ歯が好きなんだよお!」
と唐突に褒められ(?)爆笑してたら延長してもらったこと
お蕎麦屋さんに連れてってもらい、とろろ蕎麦の大盛りと、やたらデカい山菜おこわおにぎりを美味しく頂いたこと
この日は普段の5倍稼げたこと
こんな感じで酒のせいでもなく、脳の異常もなかったことも確かなので安心してほしい
高様は今もどこかでお元気にされているだろうか
とにかく楽しいお席だったことを感謝申し上げたい

