今時の若者は強い
そんな訳で
どーもNorikoです
昨今やたら【自己肯定感】という概念が流行っている
一体なんなのか、よくわからずにいる
休日の昼に一般市民が上手い下手に関係なく、地元で自慢の歌声を披露する番組をたまたま目にした
出てきたのは某スポーツ部主将で生徒会長もやっているという塩顔イケメン中学生男子
選曲は桁外れに甲高い声の流行りの某男性アーティスト
そのアーティストの曲は一般人には敷居が高い
歌が上手い人間ですら音域が合わなければ色んな意味でキツいだけになるだろう
なかなかの選曲をしてくるもんだ…コイツ只者ではないぞ…
と身構えたが、その歌声は
絶妙な音痴であった
誰もがいじれるようなド級の音痴ではなく
誰もがいじれないような圧倒的で、むしろ別の意味で芸術度の高い音痴でもなく
全体は合わないが部分的に3割程は合ったりする
頑張ればまだどうにかなりそうなものの、いつ合うのかはわからない
なんていうか惜しいタイプの音痴だった
彼は案の定、鐘二つで不合格となったが、悲しむ表情すら見せず
歌唱後のコメントを求められると
受験生のみんな!頑張ろう!!
と会場と視聴者を鼓舞して爽やかな笑顔で去っていった
自分はたった今、落ちたというのに
どういうことなんだ
落ちた=縁起が悪いとか、そういったことは彼の脳細胞に1ミリも存在しなかったように見えた
そもそも彼が音痴じゃなかったとしても、例のアーティストを選曲した時点からしてもう強気すぎて立派すぎる
しかし考えてみれば、その番組は一応鐘の音で合格不合格が下されるものの、出場自体に上手いかどうかは関係ないのだ
参加することに意義がある
彼はただ、自分と同じ受験生に向けて、共に頑張ろうという熱いメッセージを送っただけなのだ
君に密かに恋してた少年少女が居たとしたら、どうなる!?
カエル化現象ってやつが発生してしまうんじゃないか!?
とか
この放送シーンが部活クラス学年いずれかのグループLINEで晒されてしまうのでは!?
とか
昭和のおばはんが勝手に心配するようなことなど何もなかったのだ
たった数分間だったが良いものを見せてもらった
きっと彼には健全な自己肯定感が備わっていたのだろう


